2020年12月30日

ケージフリーにまつわる2020年のトップトレンド

今年は大変な年でした。 2020年がもたらしたものは、想定外で、しかも前例のない困難でした。そのような状況にもかかわらず、食品企業は正しい行動を忘れず、困難な状況をサプライチェーン全体の影響力を高める機会に変えました。とりわけ家畜福祉とケージフリー卵生産の目標達成などの食品における問題において、サステナビリティ(持続可能性)と責任ある調達への注目が高まりました。ケージフリー卵に関して言えば、2020年にはアジアから南米に至るまで、目覚ましいイノベーション、コラボレーション、そして進歩が見られました。

以下に、ケージフリー分野において、私たちが考える2020年度のトレンドを上位3つご紹介しましょう。

1. ステークホルダー間のコラボレーション、報告、および導入が特に注目される

現地企業から大手多国籍企業まで、何百もの食品企業が2025年までにケージフリー卵の調達を実施することをすでに公約しており、今年は導入、進捗状況の報告、およびステークホルダーとの革新的なコラボレーションへの注目が高まりました。

  • グローバルフードパートナーズ(GFP)とインパクト・アライアンス(Impact Alliance)は、アジアなど導入が難しい地域を含め、生産者と食品企業が持続可能性における目標を達成できるよう、世界初のケージフリー卵の信用取引プログラムを開始しました。またアライアンス社のパートナーシップ・プログラムを通じて、生産者は、直接現場での技術サポートやケージフリー卵生産効果を最大限に高めるトレーニングなど、ケージフリー生産システムへの移行に向けた支援を受けることが可能です。
  • GFPは、農場向けの仮想ケージフリー管理トレーニングプログラムを開始することを発表しました。また、2021年末までに中国とインドネシアにケージフリーのモデルファームとトレーニングセンターを設立する予定です。仮想プログラムと実際の農場でのプログラムの両方が、ケージフリー卵への移行を成功させるためのサポートを業界に提供します。また、関連ステークホルダーを一つにすることで、長期的な成功、持続可能性、収益性の確保を確実にします。
  • Compassion in World Farmingによる「2020 Egg Track」レポートでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響にもかかわらず、より多くの企業と生産者が進捗をとげていることが報告されています。
  • 食品業界が主導し、家畜福祉のグローバルな推進を目指す世界初のイニシアチブであるGlobal Coalition for Animal Welfare(GCAW)は、ケージフリー卵に向けた会員の進捗を初めて公開しました

2. ケージフリー生産に携わる生産者、政府、および業界の主要ステークホルダーの顕著な増加

  • 試験農場の成功を受けて、タイの大手卵生産者であるCP Foodsは、ケージフリー卵の生産量を今年末までに2倍の1,000万個にすると発表しました
  • タイの畜産開発局は、福祉水準のより製品に対する消費者需要の高まりに応えて、新たに全国的なケージフリー基準を設けると発表しました
  • ブラジルおよび南米最大の卵生産者であるマンティケイラは、今後はケージシステムへの投資を辞め、現在のケージフリー生産数50万羽を2025年までに200万羽に増加すると発表しました
  • チェコ共和国とスロバキアは、2027年までに雌鶏用ケージの使用を禁止すると発表しました
  • GFPと国際的に有名なFeed to Food展示会のVIV Qingdaoは、出版物、ウェビナー、セミナー、農場向けワークショップなど一連の学習・研修活動を通じて、中国の卵産業をケージフリー卵の生産に移行させる支援を行うパートナーシップを発表しました

3.アジアと中南米では、より多くの食品・ホスピタリティ産業のリーダーらがケージフリーの導入を約束

大手多国籍企業はケージフリーの取り組みをアジアに拡大し、アジアの新興企業はケージフリーへの取り組みを公約しました。

  • 世界最大級の小売業者であるメトログループは、2027年までにインド、中国、および日本でケージフリー殻付き卵のみを調達すると発表しました
  • バーガーキングは、2027年までにタイとインドネシアでケージフリーを実施すると公約しました
  • アジアを拠点とするホスピタリティ企業グループでは、マイナーホテル(2027年まで)、香港および上海のホテル(2025年まで)、ランガム ホスピタリティグループ(2025年まで)、マンダリン オリエンタル ホテルグループ(2025年まで)らがケージフリー生産をそれぞれの目標年までに完了すると発表しました。
  • ブラジルの大手小売業者であるグルポ・ポム・デ・アスカ―は、2028年までにケージフリー卵のみを販売することを公約しました
  • スペインを代表するホテルグループでアジア各地で事業を展開しているメリア ホテルズインターナショナルは、で2025年までに全世界での調達をケージフリー卵のみにすると約束しています
  • レストランブランズインターナショナル(バーガーキング、ティムホートンズ、ポパイ)は、主要なレストラングループとして初めて、全世界でのケージフリー卵へのコミットメントを発表しました

未来に向けて

説明責任と責任あるサプライチェーンへの注目が高まる中、こうした傾向が2021年にさらに拡大することは明らかです。2021年の予測は次のとおりです。

  • アジアを含み、食品およびホスピタリティ産業においてさらに多くの多国籍企業や現地企業が、ケージフリー卵のサプライチェーンに参入するでしょう。
  • 高まるケージフリー卵への需要にアクセスし、、また競争優位性を獲得するために、アジアのより多くの卵生産者がケージフリー生産を拡大し、新規ケージフリー生産者が市場に参入するでしょう。
  • 特にアジアの新興市場や遂行が困難な市場において、2025年の期限を達成するために、企業は導入への注力を一層強化するでしょう。
  • ケージからケージフリーへと飼育システムの移行を成功させる上で生産者が必要とするサポートを提供するために、食品企業、食品企業に卵を供給する業者/生産者、ケージフリー生産専門家の相互協力が引き続き行われるでしょう。
  • ブランドにとって、ストーリー性と語り口は大切な要素です。積極的にケージフリーを実践していること、またその過程で動物や生産者を助けていることを強調しなければなりません。

私たちは皆様がケージフリーという目標を達成するお役に立つことを望んでいます。詳細については、japan@globalfoodpartners.comにお問い合わせいただくか、無料相談をご予約いただけます。

グローバルフードパートナーズ(Global Food Partners)は、シンガポールを拠点とする多国籍コンサルタント会社です。持続可能なケージフリー卵の調達と生産において、食品企業と生産者のためにサポートと専門知識を提供しています。 LinkedIn でのフォローはこちらから。

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